w-inds. 15th Anniversary Live Tour 2016 "Forever Memories" Songs&Performance
15周年はまだまだ続く
w-inds.は2016年5月に "Boom Word Up"という新曲をリリースしたのだけど、その記念イベントが5月の連休中に後楽園であったので見てきた。その席で発表されたのが15周年を記念しての全国15公演のライブツアー。
こういう節目節目でもやっぱり「ライブ」をお見せしますよ、ってなるのがw-inds.っぽいところだなあ、と思う。今夏は次の3公演に参加してきました。
- 2016年8月11日(木) 新潟県民会館
- 2016年9月19日(月祝) 東京エレクトロンホール宮城(仙台)
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2016年9月22日(木祝) 東京国際フォーラム・ホールA
セットリスト
- try your emotion
- Endless Moment
- will be there~恋心~
- NEW PARADISE
- 変わりゆく空(MCへ)
- Make you mine
- No matter where you are
- FUNTIME
- I'm all yours
- In Love With The Music
- Smile Smile Smile (インスト曲へ)
- New World
- SAY YES
- Let's get it on
- Boom Word Up
- We'll Be Alright(MCへ)
- Feel The Fate
- Paradox
- New-age Dreams
アンコール:
- Backstage
- Forever Memories
楽曲感想
M1~M7
やはり15周年ライブと同様、最初期の曲で一気にたたみかけてきたのはたまりませんね。もちろん慶太くんは当時のような少年ヴォイスではないわけですが、今の慶太くんのハイトーンで相変わらずほぼ同じアレンジで歌ってくれるのは、昔からのファンとしても嬉しいかぎりです。
初期の曲でもう一つ忘れちゃいけないのは、歌詞のわかりやすさ。特にM1 "try your emotion"とM2 "Endless Moments"は、いつでもプレイヤーに入れておきたい元気づけソングとして僕も重宝しています。
MCを挟んで直近の2アルバム「Timeless」と「Blue Blood」を中心としたゾーンへ。なによりこの2枚のアルバムの時期から、音楽の方向性が洋楽志向な雰囲気になってきていて、かなり僕好みです。M6 "Make you mine"~M7 "No matter where you are"の2曲は午後のドライブ中に車なんかで流れていたら最高でしょうね。
M8~M10
M8 "FUNTIME"は冒頭で触れた"Boom Word Up"の通常盤カップリング曲。《恋人と週末の夜に街へ出かけていき楽しい一夜を過ごす》なんていう設定のラブラブなハッピーソング(修飾過多ですが許してください)が、スタート1時間弱のこの位置に。
そしてここでなんと、FUNTIMEならぬ「FANTIME」(「w-inds. Room」って言い方をしてました)、部屋を模したステージセットをしつらえ、そこに会場内の観客をひとり選んで上がらせ、ステージ上のメンバーが曲のパフォーマンスをしつつおもてなしをするという企画を実施!この演出にはいろいろ意見が飛んでいたようですが、僕からすると面白かったですし、逆にそういう「不確定な要素」が入っている中でもきちんとパフォーマンスをやりきる出演者のみなさんがすごいなと思った次第です。
涼平くん、龍一くんの歌う歌詞には、どう考えても好みの相手を口説いていると取れる内容の歌詞があるのですが、新潟と仙台では歌う時の体勢や動きを変えて相手に合わせていて、結構面白かったです。
各公演ではバックダンサーさん2名が客席内に入って選んでいました。新潟公演では1階席後方から浴衣の20代と思しき女性、仙台公演では1階席前方から10代の男性(これは後でMCで年齢が公表されてました)が選ばれました。
なお、東京最終公演では慶太くんの指名で、リオデジャネイロ五輪で活躍した競泳の松本弥生選手、高橋美帆選手、北京オリンピックに出場した新体操の坪井保菜美選手が登壇していました。特に松本選手は熱烈なファンとしても知られています。
いずれにしてもここで「キャー!!!」っとなるわけですが、この後、暗転したステージからダンサーとファンがはけてからの展開が、またすばらしかったです。
スローなエレクトリックピアノのサウンドが流れる中、ルームライトが「パチッ」とつけられると、そこにはソファーにゆったりと座る3人。歌うは原曲から大幅にアレンジが加えられたスローバラードバージョンの M9 "I'm all yours"。「ここはBillboard LIVE TOKYOか?」と思うような、そして何か飲み物でも傾けながら聞きたい瞬間でした。
M10も"Blue Blood"から"In Love With the Music"ですが、こちらもブラスの効いたダンサブルな原曲からほど遠い、アコギ一本のシンプルなアレンジ。これをバーカウンターを模した席でギタリストと4人で演じるころには、すっかり会場もクールダウンされていました。
M11~M16
会場の雰囲気を落ち着かせて、再びノリの良いダンスナンバーのパートへ。M11 "Smile Smile Smile"は冒頭"Boom Word Up"の限定A盤カップリング。この曲の歌詞はほんと全般大好きです。「Show Your Smile Smile Smile ひとりひとり、誰もが世界救うHero&Heroine」ってこのまたあれこれしんどい時代にぐっと押してくれるじゃないですか。涼平くんが何か乗ってました(セグウェイという話ですが)。かっこよかったですね。
舞台転換も兼ねたインスト曲から、M12 "New World"~ M13 "SAY YES"へはシームレスに曲がつながり、ごりごりした楽曲に合わせたダイナミックなダンスパフォーマンスに目を奪われてしまいます。そして M14 "Let's get it on"、M15 "Boom Word Up"はいつもながら会場とステージとの一体感が最高でした。
M17~M19
そしてここから再び最初期のナンバーへと戻っていきました。M17 "Feel The Fate"はダンサーのみなさんの振り付けが、最初にメンバーが踊っていたのと同じ、今となってはちょっとかわいらしさも感じられる振り付け。サビの「Trust me You gonna be my love 求めてたemotion」のあたりの歌詞を会場に振って歌わせるところはお約束ですよね。M18 "Paradox"も定番。
そして、最初のアルバム "1st message"の最後の曲、M19 "New-age Dream"へ。
笑ったり 泣いたり 傷つけてたり
素直な感情を ぶつけ合えるのは
きっと10年後も それ以上でも
変わらず続いてる そう願って…
1つ1つの夢 惹かれあうように
今 ここにある 出会いを創った
それはやがて実り 花を咲かせて
それぞれの胸に 消えない想い刻んでく
この詞のあるこの歌を本編最後に持ってくる、そのメンバーの気持ちに想いを致した時、僕もなんだか胸がいっぱいになっていました。新潟公演の夜のホテルでも、仙台公演の帰りの新幹線でも、そして東京最終公演の帰りの地下鉄でも、ずっとそんな心持ちでいました。
曲のアウトロでは、紹介されたバンドメンバーがひとりひとり退場していき、最後にメンバー3人がステージ最上段から消えていきました。ステージからはいなくなっちゃうんだけど、「消えない想い」がそこに残る。そんな演出であるように感じました。
アンコール
アンコールは最新シングル "Backstage"と、ツアータイトルでもある1stシングル曲"Forever Memories"。
なによりここでのサプライズは、東京最終公演での葉山拓亮さん*1のご登場でした。しかも、ピアノを自ら弾いて "Forever Memories"をメンバーと演じてくださるというじゃないですか。
慶太くんは「まだ曲も始まってないのに」といいつつも、何かを隠すようにタオルで顔の汗をぬぐって歌い始めたのですが…感極まったのか声が詰まってしまい…そこで自然と観客席からの大合唱。
それでね、
勝手にこんなことを思ったわけです。
《なんか、これって奇跡なんだな》
ってね。
3人がグループを結成して活動し始めたこと。
僕が偶然彼らの曲を耳にして、興味を持ったこと。
そんな僕にいろいろ教えてくれ、ライブの観覧を勧めてくれたり、チケットを手配して一緒に行ってくれた人たちと出会ったこと。
そして、そのグループが活動を止めずに、今も目の前で演じていること。
そのときそのときでは些細なことかもしれないけれど、もしかするとそうなっていないかもしれない、と考えたら、そんな一瞬一瞬は大切なものだと思えてきました。
あっ、そうそう。MCでのお話は、また別の記事で。もういっぱいいっぱいです、僕。
*1:ご存じない方のために書いておくと、w-inds.のデビュー当初を支えた音楽プロデューサーで、デビューシングル "Forever Memories"をはじめ、今回ツアー内での演奏曲ではM1~M4、M17~19を制作。