天翔橋北斗の旅々失礼します

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2019夏旅:2日目8月12日:弁天町→法隆寺→奈良

斑鳩へ:大阪環状線関西本線 3338K 弁天町→法隆寺

大阪のJRでいつも面白いなあと思うのが、大阪環状線だ。

東京の都心部をグルグル回る山手線には、山手線内に行く各駅停車の電車しか来ない。

でも、大阪環状線には、東京だったら別のホームに来るような、和歌山行きや関西空港行き、奈良行きの、しかも快速電車が遠慮無く入ってくる。駅の発車案内にも、環状運転をしている電車には「環状」、そうでない列車には「関西空港・和歌山」とか「奈良方面加茂」なとどいう行き先が出てくる。

今日は「奈良方面加茂」の関西本線直通列車で、法隆寺に向かう。

 

大阪から奈良に向かう関西本線には「大和路線(やまとじせん)」というニックネームがついていて、大阪から奈良方面に向かう快速は「大和路快速」という。たしかに「関西本線」だと漠然としているし、「奈良線」はすでにあるので、ネーミングとしては悪くない。でもどうしても「やまと・ろせん」と読んでしまう。

50分ほどで法隆寺駅に到着。

「ようこそ斑鳩の里へ」の看板。法隆寺へはバスもあるようだが、徒歩20分ほどだというので歩いて行ってみることにする。

ただ、夏の盛り、道も比較的広く日陰が少ない。ずいぶん長く感じた。

法隆寺にて

やっと法隆寺の参道前に着く。ここからは松並木の中だから、快適だ。

南大門をくぐって、境内へ。

五重塔などは中学生の修学旅行でも来ていたので、懐かしくみた。

夢殿。

写真は撮れなかったが、大宝蔵院には玉虫厨子や高さ2m以上もある百済観音が収蔵されていたので、併せてみてきた。

昼の食事は法隆寺参道の「松鼓堂」さんで蕎麦と茶がゆのセットを。お茶漬けだと思って食べ始めたけど、きな粉があるのにはびっくり。

斑鳩の里の奇跡に救われて

実は法隆寺拝観中、気が気でないことがあった。

境内に入る前、参道を歩いている最中に、青春18きっぷを無くしていることに気づいたのだ。

法隆寺駅ではきっぷを見せて降りているから、法隆寺駅から参道までのどこかで落としたことになる。

実は境内に入る前に一度駅との間を往復して探し、駅員に届いてないか聞き、さらには法隆寺前の交番にも届けを出していた。

それでも、と、案内所である「法隆寺iセンター」の職員の方にも聞いてみる。

「いやあ、届いていませんねえ。」「届いたらお電話するようにしますよ。こちらに書いてもらってもいいですか」

と言っていただけたので、では、と携帯番号を書き始めた矢先、職員が「あっ!」と大声。「iセンター」に入ってきた地元の方と思しきおじさんの手には、きっぷの入ったホルダーが。「これ、そこで道渡ろうとしたらあったから」と、届けてくださったのだ。職員さんの中には拍手をする人も。

おじさんと職員の方々に何度もお礼を言った。見つかったことももちろんだけど、ちょうど自分がいたそのタイミングでその場所に届けてくれる方が居るなんて、すごい奇跡だ。

センターを出てすぐ、斑鳩町管轄の西和警察署にも遺失物届取り消しの電話を。

藤ノ木古墳

法隆寺からさらに徒歩10分ほど。藤ノ木古墳へ。1988年の調査で男性2名が合葬されていると判明した古墳だ。ぐるっと周囲を回って、近くの文化財センターにもお邪魔した。

センターのスタッフの方は「書き物があればなのですが、残っている書き物は後世のものなので、どうだったのか、ということは分からないのですよね」と言っていた。

遺物からは古代の日本が持っていた「拡がり」を感じた。日本というより「アジア」の空気を感じた。古代のロマンってこういうことなんだろう。

奈良へ:関西本線 3406K 法隆寺→奈良

ふたたび法隆寺駅へ、といっても、ここからは10分ほど。すぐに奈良駅に到着。

昔のJR奈良駅は、写真右のお寺のような建物。ただこれは現在、市の観光案内所として機能しているよう。

ホテルのチェックインまで時間があるので、駅内の喫茶で一服してからホテルに向かった。

ホテルは駅前が取れず、近鉄新大宮駅前の「スーパーホテル」に。話には聞いていたが、チェックイン手続きがタブレットを使ったペーパーレス、ルームキーがナンバーキー*1と、非常にスマートなホテルだ。

夜はJR駅前のラーメン店「麺屋龍」の泡立鳥そば

solanet.hatenablog.com

*1:なくすと怖いのですぐスマホで撮影しておいた。結果そっちばっかり見ていたけど