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2016年8月12日・夏の18きっぷ旅第2日目 新潟~米沢

米沢へ:米坂線山形鉄道

新潟~米沢:米坂線快速「べにばな」

昨晩は興奮しすぎたのか、昼間寝過ぎたのか、ちゃんと眠れないまま朝を迎えた。でもボヤボヤしていられない。今日のトップランナー新潟駅8:47発、白新線羽越本線米坂線経由の快速「べにばな」3822Dだからだ。朝食もそこそこに乗り込んだ。

 

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この列車、ディーゼルカーながら、羽越線坂町駅から米坂線に入るまでは、架線の下を走る。東北本線でも、三陸方面への支線に直通する快速があって、ディーゼルカーが電車に負けじとかっ飛ばしている。元々の本線と支線との接続駅で、それぞれの列車の接続をよくするより、新幹線が乗り入れるような主要駅から直に列車を出した方が、ダイヤ編成上も乗客の動きとしても利便性が高いのかもしれない。

羽越線坂町に到着。ここからは各駅停車になる。

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米坂線は今年2016年で全線開業80周年だそうだ。坂町を出てから、越後大島越後下関越後片貝越後金丸と「越後」のつく駅名が4つ続き、その次の小国駅から山形県に入る。
ちょっと興味深かったのは、新潟県から山形県に変わるところでは勾配の向きや沿線の川の向きは変わらず、もうちょっと行った手ノ子駅あたりから下り坂になったことだ。自治体の境界線を決める要素のひとつは地形だけど、どうやらここはそうではなさそう。ちょっと調べてみたいと思った。
萩生駅を過ぎたところで、隣から線路が一本合流してきた。山形鉄道だ。山形鉄道は元は国鉄長井線。この2路線はちょっと不思議な関係になっていて、萩生~今泉間の信号所から今泉駅までという、路線の途中の部分だけ合流し、また分かれて別々の方へ向かうという形になっている。今泉駅を出ると、山形鉄道の線路は奥羽本線の赤湯へ、僕の乗る米坂線は米沢へ向けて走り出した。
今泉から乗ってきたお年寄りのご一行が、今日は何を食べようかと算段している。僕もそろそろ考えなくちゃ。

「新杵屋」:牛卵とじ

米沢と言えば、なんといっても米沢牛米沢牛を使った駅弁もいくつもある。店を悩むかと思ったら、そんな駅弁のひとつ「牛肉どまん中」の製造業者さんの「新杵屋」さんが駅前にあった。

www.shinkineya.com

2階の食事処「食房 杵」にお邪魔することに。すき焼き風の鍋に生卵を投入して固める「卵とじ」がお手頃だったのでチョイス。いつもお弁当でいただいているあの味がした。

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山形鉄道フラワー長井線

さて、お昼を食べたところでふたたび米沢駅へ。今度は「山形線」に乗車。本来は奥羽本線という、福島~山形~秋田~青森を結ぶ路線の一部なのだけど、福島~新庄間は線路が新幹線仕様に改造され、普通の電車では走れない。そのため、この区間専用に車輪と車輪の間隔を広げた車両が投入されている。ホームに行って、「何となくだけど線路の幅が広いなあ」と確かめてから、列車を待った。
米沢駅13:41発、普通443M列車で3駅先の赤湯駅へ。先ほど今泉駅で一度合流した山形鉄道は、ここ赤湯駅奥羽本線と接続している。
ここからは山形鉄道フラワー長井線」を乗り歩くことに。一日乗車券について聞いてみたら、土休日しか扱っていない、という。その代わりに「利用券」というものを勧められた。11枚綴りの「100円券」が1000円で買えるというもの。

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回数券によく似ているけど、区間は決まっていなくて、必要な分の券を複数枚使い、端数は現金払いにするというもの。例えば赤湯から荒砥までの全線を乗ると760円なので、利用券7枚と60円を支払う、という仕組みだ。往復するつもりなので、2綴り購入した。

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鮮やかな紅花が全体にあしらわれたディーゼルカーで出発。赤湯駅13:29発、荒砥行き普通209D列車。乗客は数名。その中には、「テレビで見てどうしても乗ってみたくて」とやって来た奥さまと、それに付き合わされているらしき夫というご夫妻もいらした。
駅名がちょっとユニークで、「南陽市役所前」という実用一点張りな駅があるかと思えば、「おりはた」「梨郷(りごう)」「白兎(しろうさぎ)」といった味わい深い名前の駅もあった。
途中「羽前成田」駅で、僕の目を引いたものがある。青地に白のペンキでかかれた古いタイプの駅名票だ。荒砥からすぐに折り返しの列車にのって、件の駅で降りてみた。

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駅自体も木造のかなり古いもの。どうも開業当初(1922年)からの建物のようだ。ひとしきり駅舎を眺め、徒歩で長井駅へ向かった。
さしたる距離ではないと思っていたが、夏の炎天下ではそうでもなく、途中でなんども自販機のお世話になった。
長井の町なかに入ると、古い酒屋や郡役所の建物を眺めつつの移動になった。元々舟運で栄えた町ということで、古いものが残っているようだ。

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長井の駅に着いたが、ちょうど赤湯行きの列車が出てしまった後のようで、なお一時間近く待つという。駅前の「木村家」というベーカリーが営業していたので、塩レモンのあんパンとクリームパンを買ってきて食べた。むかし、自分のふるさとにあったパンやさんを思い出した。

そうそう、駅近くに長井小学校があるが、こちらもかなりの風情のある建物だった。

 

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駅は冷房がかかってないが、夕暮れの風は涼しくて快適だった。列車まで30分もあるというのに、すでに駅にはぼちぼち乗客が現れていた。駅の前のベンチには手持ちぶさたなのか携帯の画面を眺める年配の女性がひとり。駅の待合室にある畳敷きのスペースに陣取る高校生とおぼしき女子二人は、ずっと世間話に余念がない。
夕日はいっそう傾き、そろそろ暗くなり始めるかという17:47、ようやく荒砥発の220D列車が入ってきた。車窓には輝く夕日と、それに照らされる米沢盆地の水田の緑がまぶしかった。

山形初日の〆に

赤湯駅で、またも50分ほどの待ち合わせ。そのあいだに新幹線は上下それぞれやってきた。どうしても新幹線優先にせざるを得ないのだが、釈然としない感じで列車を待った。
米沢駅に戻り、ホテルにチェックインして、さあ食事をと思ったものの、どうやら早い時間に閉まる店が多いらしく、看板がつぎつぎと撤収されている。
やむを得ず駅の反対側にあるマックスバリュの敷地内のラーメン店へ。せっかくなので「冷やしラーメン」にした。なるほど、冷やし蕎麦のラーメン版か。これはこれで、はまってしまいそう。

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