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2017夏旅~第2日目:広島は時空を越えて

8月の広島で

2015年に長崎を訪ねたとき、「やはり広島も見ておかねば」という思いを強く持ちました。今回、いろいろな条件が*1噛み合い、広島を訪れることができました。

広島平和記念公園・原爆記念館

 8月14日、ホテルで朝食を済ませ、あまり荷物を持たずに広島電鉄の2号線の電車に乗り、「原爆ドーム前」電停で下車。平和記念公園を訪ねました。

夏休み中ということもあってか、既にかなりの人出。出身も様々で、日本語の方言だけでなく外国語も飛び交っています。

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電停から公園に入ってすぐの位置に、ドームが建ってました。何度も写真や映像では見てきて、姿はわかっているつもりでした。しかし、こんなに人々の日常に近いところで原爆が炸裂したのだ、ということは、現地に行くまであまり実感できていなかったように思います。公園内には現在「広島市レストハウス」として使われている建物もありますが、これも当時のもの。ついでにいえば、さっき自分が乗ってきた広電の線路も、当時と通っている通りが一緒。戦時中とはいえ、人々が日常を暮らし、行き交っていたその場所が、一瞬にして悲劇的な場所へと変貌したのだ、ということを改めて認識しました。

勤労動員された学生たちのための慰霊塔、そして、サダコの折鶴の奉納場所で手を合わせてさらに進むと、原爆慰霊碑が見えてきました。

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何やら黄色いシャツを着た女性の一団が、報道カメラに取り囲まれていました。跡で調べてみると、オーストラリアから来た女子ホッケーチームの方々だそうで、広島で強化合宿中だとのこと。献花と記念撮影をされていたようです。

最後に原爆資料館へ。現在改装中と言うことで、残念ながら、展示が一部しか見られませんでした。とくに、原爆被害の現実を突きつけてくる現物の展示があまりなかったように思います(本館にあるものを一部展示していましたが)。本館改装後にふたたび訪ねなければ、という想いを持ちました。

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ひとつ考えさせられたのは、地下にあった、新たに届けられた遺留品の展示でした。そのなかに、妹が被爆し、家に連れ帰れはしたものの、亡くなってしまったという方の体験談が添えられていました。その妹さんは、亡くなる前に、当時戦意高揚のために作られた歌のメロディーを鼻唄で歌ったのだそうです。

戦争を始める決断をした人々がいて、その決断を支えた人々がいる、そして、自分の生命の危険を迎えてなお、「戦争を続ける」という考えを覆すことができないでいる。「戦争」というものの一番恐ろしいポイントを、見たような気がしました。

公園を出て、広電袋町電停へ。ここにはNHK広島放送局や旧日本銀行広島支店があります。街の一番の心臓部が狙われた。ひとりひとりの生活が、日常が...。そんな思いを強くしました。

市内電車で郊外へ;広島電鉄市内線宮島線

昨年の旅の記事でも書きましたが、古くから栄えて来た、特に旧城下町では、用地確保の問題から市の玄関口となる駅が市街地の外側にできてしまったところが多かったようです。

広島は駅と市街地が市内電車で結ばれました。しかしこの市内電車、著しい成長を遂げます。

広島の戦前からの観光名所と言えば宮島。旧国鉄時代からの「線路同士を結ばない鉄道連絡船宮島航路が存在するくらいの重要なポイントです。

広島電鉄は、その宮島口に向けて山陽本線と並走する鉄道線を持ち、現在はほぼ10分間隔程度で広島市内から宮島口までの間を運行しています。

地下鉄のある都市なら、地下鉄から地上の鉄道路線へ直通させるところでしょう。ところが広島は川の多い地形上、地下鉄建設に向きません。そこで、元々あった路面電車をそのまま鉄道線に乗り入れさせています。そして、その輸送力を強化するために、連接型の車両を多数導入しているのです。

鉄道の利点は、輸送量に対応して列車の長さ(編成)を組み替えることができることですが、一般の道路上を走る路面電車は、自動車と共存しなければならないこと・交差点で90度の急カーブを曲がらなければならないことから、普通はバスと同程度か、やや大きいくらいの車両を1両だけで走らせています。

ところが広電の場合、これでは輸送力が追い付きません。そこで、複数の車両を繋ぎ併せた「連接型」の車両を導入、運行しているのです。

それがこれ、グリーンムーバーマックスです。もともと宮島線に直通する系統には「ぐりーんらいなー」という、3両一組の車両が導入されていましたが、バリアフリーに対応して低床化し、5両一組という長い編成の車両が作られました。

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普通路面電車は合理化のためワンマン運転にしているのが多いのですが、広電の場合には、この連接車体の車両で運行する列車には車掌が乗務するようになっているようです。やはり編成が長いと、複数の目で確認した方が安全ということなのでしょうか。

この、長さ30mにも及ぶ長い電車が乗用車に混じって走っている光景は、最初はぎょっとします。ドライバーのかたならなおさらでしょうね。

宮島へ~JR西日本宮島フェリー:宮島口~宮島

宮島口と宮島の間の航路はふたつ。1つは旧国鉄が運行していた鉄道連絡船を引き継いだJR西日本宮島フェリー、もうひとつは広島電鉄系列の宮島松大汽船。直行が基本の松大汽船に対し、JRフェリーは日中時間帯、やや回り込んで厳島神社大鳥居のすぐ沖合いを経由する航路をとります。

と、来たら、乗る方は決まってますよね。JR宮島フェリーの往復きっぷを買いました。ご覧のとおりの光景を見れました。

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さて、厳島神社に表参道から行こうとしたものの、商店街は大混雑。あとに回すことにして、浜沿いに入り口へと向かいました。折しも満潮。小潮とはいえ、厳島神社の醍醐味である水上の社殿をめぐることができました。できればもっと色々とめぐってみたかったのですが、空模様が怪しくなってきたこともあり、早々に引き上げました。

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帰り道を急ぎつつも、雨降りの商店街で、焼き牡蠣をいただきました。

一旦ホテルに戻ってから、ふたたび中心街へ。お好み焼きやが「軒」を連ねる「お好み村」へと向かいました。ビルの2階~4階に多数のお好み焼き屋さんが入居しているのです。ふらっと回って、中の1店「ひろちゃん」へ。ボリューム満点のお好み焼きですっかり満足したのでした。

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*1:主に会社の休みの都合とライブ観覧のスケジュールですが。