天翔橋北斗の旅々失礼します

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w-inds.15th Anniversary LIVE at 両国国技館

3月14日

2001年のこの日、ダンス&ボーカルユニット w-inds.がデビューした。

僕が知ったのは最初のアルバム「w-inds. ~1st message~」に収録されている「Winter Story」をラジオで聞いたから。以来、オンラインのファンの人たちのコミュニティに参加、曲もいろいろ聞いていく中で、2007年のライブツアーの観覧に誘われた。行ってみて、その楽しさと華やかさにすっかり魅せられてしまい、ついにFCにも入会。ほぼ毎年のようにライブに行っている。

この日は、そんな彼らのデビュー15周年の記念日。3月13日(日)・14日(月)に両国国技館でライブが行われた。僕は13日に参加。

 両国国技館・だ・か・ら

国技館でのライブ、というのは最近ちょいちょい聞く。調べてみると、ステージの設営方法にもいろいろあるようだけど、今回は本来土俵のあるセンターに丸いステージ(北東・北西方向に通路あり)を設置していた。僕は「マス席」。本来は4人入って観戦するそうだけど、この日は1マスを2人ずつ使うスタイルだった。同じマスの方が女性だと気を遣うなあ、と思ったら、男性だったのでそこは安心。

ただ、マス席特有の「○○側◎番」の表記がわからないのと、物販ブースが混み合ったせいか、開演後もなかで案内される人が多数いたように思う。

物販もホール内ではなく外。寒い日だったものの結構並んでいた。千社札・湯飲み、そしてざぶとんと「いかにも」なものが用意されていたが、座布団や湯飲みは早々に売り切れてしまったそうだ。幟も勘亭流フォントでメンバーの旗が立ち、それっぽい雰囲気。

15周年・だ・か・ら

コンサートの開演前には、音響のチェックもあるのか音楽がずっと流れていることが多い。たいていの場合、洋楽曲が延々流れていることが多い。でも、今日は15周年ということもあってか、w-inds.の過去の楽曲がずっと流れていた。ついつい口ずさんでしまう。そんな人が僕以外にもたくさんいた。

いよいよ開演!

17時過ぎ、開演。センターのステージ上空には円筒状のLEDモニターが設置されていて、そこからの映像と照明が交錯。2ndシングルの"Feel the Fate"で始まり、"try your emotions"、"SUPER LOVER ~ I need you tonight~"などテンポの良いナンバーで6曲連続。メドレー編曲されていてフルコーラスでない曲もあるものの、外せない曲ばっかり。

途中MCを2度ほどはさみつつ、ほぼシングル曲のみでの構成。ダンスの振りつけもリリース当時のものを再現してくれていただけでなく、円筒型LEDスクリーンにも当時のミュージックビデオが流され、ファンとしては味わい深いものに。

たとえば、Another Dayというナンバーでは、3人が円に立って中心の上方へ手をかざし、それを下に下ろして曲が始まる、という振りがあった。これも全く当時の通り再現。上には2002年の、下には2016年のw-inds.が、それぞれの姿で踊っていた。ちょっと違うんだけど、でも変わってない。そんな不思議だけどなんだか気持ちがいっぱいになるステージが展開されていた。

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この曲の後に1度MCがあり、「俺ら、この(3人で手を下ろす)振りを何度やったんだろうね」「でも今はできないよね」「その後の展開とかあるし」「むしろ斬新かもね」(と、最新シングルの "In Love with the Music"を口ずさみながらその振り)→で笑う

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なんて面白い光景があった。

最近感じるのが、《「そのとき最も良いもの」をやろうというのが、w-inds.のスタンス》ということ。ダンスのスタイルも全然違うし、曲調も全然違う。でも、聞いたらw-inds.だってわかる。

そんな風に作品を作っていける人たちだから、15周年を迎えてもなお、毎年のようにライブツアーがあるし、CDはリリースされているんだと思う。

メンバー(龍一くんだったかな、慶太くんだったかな)が言っていたけど「《w-inds.という存在》自体がすごい、その存在が僕たちとみんなをつないでいる」っていうのもなんかスッと落ちた話。三者三様の個別の活動がある一方で、グループとしての活動も続いているのが、まさにその証拠なんじゃないだろうか。

こんなことも…

仲のよい3人なので、おちゃらけもいろいろ。

  • 龍一くん「今日一番(観客席で)がんばった人があそこ(優勝力士の肖像画のところ)に載ります!」、慶太くん「女性はまずいと思いますが…」
  • 涼平くん「(言うことが冷静だと言われ)そりゃあクールでないと。この名前ですから。両親に感謝する意味でも」
  • 龍一くん「(慶太くんが楽屋で)『あれ?俺緊張してる?』って言いながらグルグル歩き回ってたんですよ」→慶太くん「楽屋の話をしちゃう、いいんですかそれ」「それいうと龍一くんは下ネタばっかり」→龍一くん「そういうところも含めて、愛してやってください」
  • 慶太くん「それでは最後の曲聞いてくださあっ…('()&#'(%)#('$&)('$)」「今、『最後の曲のつもりでがんばります』って言おうとして間違えちゃって…自分で笑っちゃうんですけど…次の曲(注・『夢で逢えるのに~Sometimes I Cry~』)そんなのじゃないのに」

とにかく、3人もすごく楽しそうにしていたのが印象的。慶太くんがその心境を「とにかく嬉しいんですよ。何度も言いますけど」って言ってた。

アンコールもダブル。最後には、5月リリース予定の "Boom Word Up"を披露してくれた。いままでにこんなのあったっけ?っていうくらい強いビートの曲に力強いダンス。またひとつ、新しい姿を魅せてくれた。

最後に

w-inds.のライブの最後は、必ずステージ上のメンバーが横一列に手をつないで並び、「ありがとうございました!」と礼をした後で、足をクロスさせるのが定番。今回はセンターステージということで、正面→西→向正面→東と計4回。

ここで、すごく良いことがあった。

通常はw-inds.の直近リリース曲がカラオケで流れる中の挨拶になるのだけど、この日はアンコール枠内で演じた "Long Road"がカラオケで流れていた。

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すると、場内どこからともなく小さく歌声が始まり、それが段々に大きなうねりとなって、4か所の挨拶が終わるころには場内観客の大合唱に。そして、それを3人がステージをゆっくりとまわりながら嬉しそうな顔で見る、という光景が展開。

龍一くん「今まで聞いた中で一番きれいな合唱だった」。ほんとに15周年にふさわしい雰囲気の中、13日の幕が下りたのだった。

 

追記:翌14日の模様のダイジェストを時事通信が動画にしていました。

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慶太くんは13日も「ありがとうじゃないですよ。こっちこそありがとうですよ。」って言ってましたっけね。